当業界のみならず、世界的に注目を浴び、昨年の万博以降も急速な発展が続く上海に、当組合初の試みとして、㈱矢野経済研究所の協力を得、視察旅行が行われました。
日程は平成23年10月10日から12日までの、2泊3日と短期間でありましたが、平松理事長をはじめ総勢9名の参加者のもと、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。
出発当日は午後に上海に到着、滞在ホテルに近い「南京西路」や「淮海路」、「徐家匯」などの3大商圏を見学。ほとんどの参加者が上海訪問が初めてでしたので、想像とは違う「近代的な町並」に驚く一日目でした。百貨店なども東京と殆ど変わらない店構え、品揃えであり、海外有名ブランドも多数出店しておりました。
2日目は今回この視察旅行のアレンジをして下さった、㈱矢野経済研究所の上海事務所に訪問。深沢氏のレクチャーを受けた後、梅龍鎮広場内の小売店「珠宝廊(ジュエリーギャラリー)」を訪問、同社社長の方氏は上海宝飾協会の理事であり、同氏の案内で上海宝飾協会に伺いました。
上海宝飾協会では、日本流では専務理事の役職に近い、秘書長の許氏との面談をすることが出来ました。加盟社数約120社の同協会の役割、位置づけなどの説明を受けたのち、上海並びに中国全体の宝飾品マーケットの現状、日本からの貿易の問題点や、日本の製品についてどんなイメージをお持ちでいるかなど、活発に意見交換がなされました。
また、同協会が年1回、大規模なジュエリーフェア(ファッションショー的な要素が多いもの)を行っており、日本からも是非来て頂きたいとの紹介を受けました。
最後に組合向けに記念品を頂きました。
午後は上海のグループ企業「恒大集団(HENGDA)」が浦東空港に近く、また2年後にオープン予定の「上海ディズニーランド」にも便利な立地条件にある土地にジュエリータウン(製造、卸、小売など総合宝飾市場のようなもの)を計画中。その広大な土地の視察に伺いました。
3日目には上海ダイヤモンド取引所に伺い、袁副総裁にお目にかかりました。中国が輸出入するダイヤモンド(ルース)はすべて同取引所を経由せねばならず、また加盟団体(310社)は同ビル内にオフィスを構え、通関手続きなど一連の貿易事務が同ビルで完結するシステムになっております。
中国国内のダイヤモンドマーケット、また最近中国国民に認知されてきたブライダルマーケットの件、そして輸入に伴う、税制等々について活発な質疑応答がなされました。
以上で3日間の行程が終了致しました。
中国国内企業との直接取引には、税制面なども含め多くの難点も多く、容易ではありません。但し今回の視察により、上海の主要宝飾、ダイヤモンド団体の方と面識が出来たことで、組合としての交流のきっかけになったと思います。
また上海宝飾協会のイベントには是非お越し下さいとのお言葉も頂いておりますので、組合としてまた次回、このような企画か行えないか検討していきたいと思います。